疑念は探究の動機であり、探究の唯一の目的は信念の確定である。

数学・論理学・哲学・語学のことを書きたいと思います。どんなことでも何かコメントいただけるとうれしいです。特に、勉学のことで間違いなどあったらご指摘いただけると幸いです。 よろしくお願いします。くりぃむのラジオを聴くこととパワポケ2と日向坂46が人生の唯一の楽しみです。

Always(いつも)とAll the time(いつも)の違いとは? オマケでロシア語も。

どうも僕です。久々のアップです。

おととい(8/31)は久々のくりぃむしちゅーのラジオでした。

全く知らず翌日になってアップされていたのを恥ずかしながら聴きました。

内容はあいかわらずです。

 

さて、今回は日本語の「いつも」に対して、英語にはAlwaysとAll the timeがあります。その違いを書きます。

 

Alwaysはその行為に注目しています。対して、All the timeはその行為にではなく、時間そのものに注目しています。

 

例えば、Alwaysについて次の例題を考えます。

I always get up at 6 a.m.

 

(私はいつも6時に起きます。) 

 Always(いつも)のとき、話し手は行為に注目しています。つまり、起きるという行為に注目しています。

 

対して、All the timeについて次の例題を考えます。

My daughter plays the computer game all the time.

 

(娘はいつもゲームをしています。) 

 All the time (いつも)とき、話し手はゲームをするという行為そのものに注目せず、ゲームの時間そのものに注目しています。

 

正直、この2つの言葉のニュアンスの違いはわかりにくいかと思います。しかし、これで少しでも理解がクリアになってくれればうれしいです。

 

 

オマケ

ロシア語のレッスンを受けていたときに、всё времяというのが出ました。で、先生にこれの意味はなんですかと聞いたら、「いつも」と言いました。そこで私は「всегдаとどう違うのですか?」と質問しました。すると、先生は「英語で言ったら All the timeです」と答えました。「いやぁ、そんなこと言われても、今度はじゃあ、All the timeとAlwaysの違いはなんだよ...結局、わからないじゃないか....」と不満が募りました。そのとき先生はвсё времяの例として「Мая дочь всё время играет компьютерные игры.」と言いました(意味は上の例文と同じ)。

 

ロシア語のレッスンが終わった後、次に英語のレッスンがありました。ですので、そこで授業前にAll the timeとAlwaysの違いについて英語の先生に尋ねてみようと思っていました。しかし、授業が始まるとなかなかいい出せませんでした。それに私自身もそのことについて忘れていました。しかし、教科書を読み進めていたら、偶然にもAll the timeの例文が出ました(上の例文においてmy doughterがkidsであった)。そこで、私は思い出して、すぐさまに先生にAll the timeとAlwaysの違いについてうかがいました。そしたら先生は「Alwaysはアクションにフォーカスして、All the timeはタイムのみにフォーカスする」と言いました。

 

英語の授業が終わり、そのことをロシア語の先生に言いました。そして、ロシア語の先生に「英語と同様にロシア語においても、всегдаは行為に注目していて、対してвсё времяは時間に注目しているのではないか」と聞きました。すると先生は「всё правильно (まったくその通り)」と言いました。

 

あんまり英語とロシア語が一致することは少ないのですが、もしかしたら「いつも」に対して行為に注目するのか時間に注目するのかは意外にも日本語以外の言語においては普通のことなのかもしれません。日本語だけが特に区別なく使われているのかもしれません。いい研究課題ができました。まあ、そういうことです。

 

 

僕から以上

杉田水脈 論文『「LGBT」支援の度が過ぎる』の内容のまとめ(批判・批評)

今回は今話題の新潮45の2018年8月号に寄稿された杉田水脈衆議院議員(以下敬称略)の論稿『「LGBT」支援の度が過ぎる』pp.57-60の批判・批評まとめです。

新潮45 2018年08月号

新潮45 2018年08月号

 

メディアは杉田の「生産性がない」という文章を切り抜き、批判・非難してます。ですが、メディアの言っていることが本当かどうか一度確かめた方がいいと思います。短い文章ですから立ち読みでもして直接確認した方がいいと思います。

以下に杉田の論稿の要約と評者の感想を書きます。その後で詳しく批評します。ただ、論文をまとめるだけです。特に批評はしません。その理由は次です。もし批評するならば、つまり評者の感想を記すならば、その根拠を示さなければなりません。しかし、そのような根拠を示すのがめんどくさいので、ただ単に論稿をまとめることしかしませんでした。だたし、注釈には引用つきで個人的なコメントを書いています。

 

 

要約
朝日新聞毎日新聞などのリベラル左翼メディアはLGBTの問題を積極的に取り上げ、それを社会的問題と捉えて社会制度の改善を訴えている。だが、欧米の文化や伝統と異なり、日本には歴史的にもLGBTを差別するような風土は存在しない。彼ら彼女らが抱えている問題は、社会的な問題ではなく、自分たちの親が自分たちを認めてくれるかという個人的な問題であり、それが解決されれば、日本では生きやすい。基本的にはLGBTの問題は社会問題ではなく個人問題であるが、仮に行政が支援するならば、そこには税金が投入される。したがって、LGBT支援にせよ何にせよ我々の税金を投入してもよいとする根拠・大義名分を示さなければならない。例えば、不妊治療のために税金が使われることは少子化対策という大義名分があるし、T(トランスジェンダー)は性同一性障害であるため、性転換手術のための支援も考えていいのかもしれない。対して、LGBTには子供を産むという意味での「生産性」がない。したがって、少なくとも「LGBT支援の理由は少子化対策のためである」という主張は税金を投入するための大義名分とはならない。しかしLGBTの支援の根拠が曖昧にもかかわらず、メディアがもてはやすから、政治家がLGBT支援は人気取り政策になると勘違いしてしまう。さらにメディアが多様性を礼賛し、どんどん例外を認めることとなれば、歯止めが効かなくなり、これまでの常識を失い、秩序が崩壊し日本がなくなるかもしれない。そうならないためにも朝日新聞などのメディアはLGBTの問題を冷静に批判するべきである。

 


感想
杉田自身の経験を過度に一般化している節があり事実誤認を犯しているところがあるが、言いたいことはわかる。要は性的マイノリティの支援に対して冷静になるべきであり、その支援に根拠があれば当然、税金は投入されるべきである。だが、「欧米がやっているから我々もしなければならない」というような曖昧な根拠で支援を行えば、多様性を認め過ぎて秩序が崩壊しかねない。そのような懸念を表明しているだけである。LGBT支援の杉田への批判をするならば、彼女の事実誤認を指摘するか、LGBT支援の大義名分を堂々と主張すればいいだけの話である。しかし、「生産性」というキーワードを引っ張ってきて彼女が言っていないことを言ったとでっち上げて非難することは間違ったことであるし、彼女への人格否定などは単なる誹謗中傷に過ぎない。まだ未完

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人物描像: 村松正隆先生 ---- 皮肉混じりなしゃくれ

村松先生は現在北大の文学部に所属している。私は哲学や社会学を学ぶために、文学部の授業にもぐりをしていた。そのときに出会った先生の一人である。その授業はフランス社会思想史であった。コントやトクヴィルデュルケームなどのフランス革命以後のフランス人社会学者の思想を開設した授業であった。先生の授業を聞いていたけれども眠かったときもある。他の人はかなり内職をしていたり寝てた気がする。それでも単位が取れるのだから、連中はすごいなと思った。私は授業後に質問しまくっていた。それから私のことを知ってもらった。その後も偶然会ったら立ち話をする関係である。幸いにも私の名前を覚えてくれている。それは嬉しい。

 

先生の専門はフランスの思想史である。特に、メーヌ・ド・ビランという超マニアックな人を研究している。でも正直なところ何やっているのかは知らない。

“現われ”とその秩序―メーヌ・ド・ビラン研究

“現われ”とその秩序―メーヌ・ド・ビラン研究

 

それでも先生はフランス思想史に詳しいので、いろいろと聞いていた。話は面白い。 「先生はコントに詳しいですが、それはビランを研究するために、勉強なさったからですか?」とうろ覚えの浅薄な知識で聞くと、「一応、そうだけど....」と話された。何言っていたかはわからなかった。

 

先生は東大の文学部を卒業している。先生は72年生まれであるので東浩紀(71年)や國分功一郎(74年)と同年代である。実際、先生は何回か東と話したことがあるらしい。けれども國分との関係は知らない。少し年下では千葉雅也(78年)がいるが彼らフランス現代思想(ドゥルーズ)研究者と先生との関係性はよくわからない。そもそもなんでメーヌ・ド・ビランなんていうマニアックな人を研究しようと思ったのか。先生がフランス現代思想をどのように評価しているのか気になる。まだ、それは聞いていない。

 

この前、偶然街中で先生に遭遇した。そこで立ち話をした。私はフランスと数学・科学について次のような質問をした。フランスは特に革命以後、エコールポリテクニクが創設されたのもあり、数学や科学が強い。それは何か文化的・教育的な背景があるのか。特に哲学的な背景があるのではないか。フランスはデカルトから続く大陸の合理主義の土地であり、合理主義の典型である数学をフランスは重要視しているのではないか。

このように質問したら、先生は意外な答えをした。あまりそうとは思わない。むしろ数学をプラグマティックに扱っていたと。フランス数学は最近まで、基本「解析」であり、解析を研究するのは物理や応用のためであったと。基礎論にはさほど関心を示さなかった。合理主義云々というのはあまり関係がないと思われる。「彼らは意外にしたたか」とおっしゃっていた。

補足をすれば、20世紀になるまで、ラグランジュフーリエ、コーシーをはじめとするフランス人数学者はエコールポリテクニク出身者であった。そして彼らは基本的には解析が主であった。だが、20世紀にはヒルベルトやネーターなどのドイツの数学に影響されて、ブルバキが誕生した。ブルバキメンバーのほとんどがポリテクニク出身者ではなく、エコールノルマルシュペリエール出身者である。フランスにもブルバキによって基礎論が定着した。さらにその後はフランスでは代数が主役になった。

そのときは先生の答えに納得していた。「たしかにフーリエとかはそうだな」と。しかし、今から考えれば、それに対して「それならばブルバキはどうなるのですか? あのような基礎論の流れがフランスから起こったことをどのように思いますか? 代数幾何についてはどう思いますか?」と聞いてもよかった。だが、それを思いつく前に我々は別れた。

 

しかし数学を思想的・社会学的に議論できることは稀である。なぜなら数学の先生ならば、フランスの社会思想を知らないし、フランス社会思想の先生は数学に興味を持っていないからである。たいして先生はなぜか数学に多大な興味を持っている。「最近、微積線形代数を勉強している」とおっしゃっていた。だから、先生と話すととても面白い。

 

 

僕から以上

留学で学んだこと考えたこと(1): 自分の誤りを認めることの難しさ

どうも僕です。

今日はエッセイです。留学したときに学んで考えたことをまとめました。セクションがないので読みにくいかもしれませんが、読んでくれたら嬉しいです。

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第2回: Pythonで中央値と平均値を求めるプログラムとグラフを作ってみた

 こんにちは。

どうも僕です。

今日はPythonで中央値と平均値を求めるプログラムを作ったのでそれをまとめます。さらにヒストグラムというグラフを図示する方法も書きたいと思います。ただ、こちらの方は不完全であることをはじめに言います。そして、ヒストグラムを通して中央値と平均値の性質を見ていきたいと思います。

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中央値(median)を求めるプログラム 

 

 

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平均値(mean)を求めるプログラム 

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乃木坂46のシングル曲のランキングまとめ

どうも僕です。

今日は適当です。

だいぶ前(今年の2月)に乃木坂ファンによるランキングが発表されました。乃木中では20位以下が発表されましたが、100位から21位までは別のところで発表されました(46時間テレビかな)。

それのまとめです。シングル曲のみをまとめました。

1

サヨナラの意味

16th

3

裸足でSummer

15th

4

何度目の青空か

10th

5

制服のマネキン

4th

6

君の名は希望

5th

7

インフルエンサー

17th

8

命は美しい

11th

9

今、話したい誰かがいる

13th

10

ガールズルール

6th

11

気づいたら片想い

8th

12

いつかできるから今日できる

19th

23

ハルジオンが咲く頃

14th

26

太陽ノック

12th

27

逃げ水

18th

45

バレッタ

7th

64

夏のFree & Easy

9th

69

ぐるぐるカーテン

1st

74

おいでシャンプー

2nd

82

走れ! Bicycle

3rd

 

私は隠れオタクですし(金は一銭も注がない)、すでに乃木坂を応援していません(私にとってのピークは3期生紹介前の2017年3月まで。特に氷瀑ロケが頂点)。

ランキングはまあ順当かなと思います。が、初期の曲が最下位を独占しているところを見ると、「新参者が生意気な」という気持ちです。やはり「乃木坂 = 制服のマネキン」というイメージが強くて、4th以前の曲は薄いのかもしれません。

一人一票の投票によるランキングですので、形式的にはフェアなランキングだと思います。

参考にしてみてください。

 

 

僕から以上

第1回: Pythonで最大公約数と最小公倍数のプログラムを書いた

どうも僕です。

Python(パイソン)を勉強し始めたので、いろいろなプログラムを書いています。今回は最大公倍数と最小公倍数を求めるプログラムを書きました。プログラムを書きながら、Pythonの使い方を勉強しています。私は数年前にC言語を少し授業で勉強したっきりの、まるっきりの素人です。一番最初には中央値を求めるプログラムを書きました。しかし、それは別の日にブログに書きます。最大公倍数はGreatest Common Divisorというので、gcdという関数で定義します。同様に、最小公倍数はLeast Common Multipleというのでlcmという関数で定義しました。例えば、{\text{gcd}(24, 18)} と入力すれば、{\text{gcd}(24, 18) = 6}と表示される関数です。また、{\text{lcm}(24, 18) = 72} と表示されます。結論から言えば、そのようなプログラムは次のようにしてできました。今回はそれを解説したいと思います。

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  • 最大公倍数と最小公倍数についての初等整数論 
    • 最大公約数と最小公倍数
    • 最大公倍数と最小公倍数の求め方: ユークリッド互除法
  • Pythonのプログラムの基本知識
    • 関数
    • If文(条件文)
  • While文(繰り返し文)
  • Int・Max・Min 
  • プログラムを作る
  • おわり
  • 追記 2018/07/19
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