疑念は探究の動機であり、探究の唯一の目的は信念の確定である。

数学・論理学・哲学・語学のことを書きたいと思います。どんなことでも何かコメントいただけるとうれしいです。特に、勉学のことで間違いなどあったらご指摘いただけると幸いです。 よろしくお願いします。くりぃむのラジオを聴くこととパワポケ2と日向坂46が人生の唯一の楽しみです。

書評たち: 近代科学の誕生についてのいくつかの本

(改定 Version 2: 2019/03/10)
かつて評者は「近代科学がなぜ西欧で誕生したのか」という問題を考えるためにいくつかの本を読んだ。今回はそのまとめである。
次の3冊4冊を書評する。と言ってもほどんどすべて忘れたし、だからと言ってこれらの本を読み返すことなく軽く読み直した後、さっさと売る。

吉田博司
『ヨーロッパ思想を読み解く 何が近代科学を生んだか』2014
ちくま新書 1083


佐伯啓思
『西欧近代を問い直す 人間は進歩してきたのか』2014
PHP文庫


下田淳
『「棲み分け」の世界史 欧米はなぜ覇権を握ったのか』
NHK出版 1222

「棲み分け」の世界史 欧米はなぜ覇権を握ったのか (NHKブックス)

「棲み分け」の世界史 欧米はなぜ覇権を握ったのか (NHKブックス)

広井良典
『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』
岩波新書


ただし、数年前に読んだきりであまり覚えていない。

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TeXの索引や参考文献のやりかた: TeXShopを使えば簡単。

今回はTeXでpdfに索引や参考文献を入れたいときの方法をまとめます。参考文献を入れる方法はBibTeXというやりかたでやります。TeXShopというプラットフォームでやると簡単にできます。
f:id:yoheiwatanabe0606:20190217232301p:plain
これ。

以下がサンプルです。

\documentclass{article}
%preamble
\usepackage{makeidx}
\makeindex
\begin{document}
General reference to category theory is Mac Lane \cite{MCWM}. A \textit{category}\index{category} consists of a class of objects and that of arrows with some axioms. A \textit{subcategory}\index{category! subcategory} of a category is a category under the underlying operations.
%bibliography
\bibliography{this_is_a_sample}
\bibliographystyle{plain}
%printindex
\printindex
\end{document}
@book{
MCWM,
author = "S. Mac Lane",
title = "Categories for the Working Mathematician",
publisher = "Springer",
year = "1971"
}

結果:
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書評ノート: バターフィールド『近代科学の誕生』

今回も書評ノートをただアップする。
今回はバターフィールドの『近代科学の誕生』である。

近代科学の誕生 上 (講談社学術文庫 288)

近代科学の誕生 上 (講談社学術文庫 288)

近代科学の誕生 下 (講談社学術文庫 289)

近代科学の誕生 下 (講談社学術文庫 289)


この本は薄いけれどもかなり刺激的であった。いい本であった。
この本は『科学革命の構造』で有名なT. クーンにも影響を与えたそうだ。この本では「科学革命」という言葉が登場している。しかし、バターフィールドは近代科学の誕生の1回切りを「科学革命」と言っていた(大文字の科学革命)。だが、対してクーンはそれをしばしば起こる現象だと捉えて、有名なパラダイム論を提示した。

当然ながらバターフィールドにも「パラダイム論」のような考えが暗示的に示されている。例えば「思考の帽子」など。しかし、それを明示的に示したのがクーンの功績であり、すごいところである。たとえ、パラダイムという言葉があまりにも多義的であったとしてもである。

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再び、読み直したい本の1つである。そのときはまた詳しく書評する。


僕から以上

書評ノート: 『数理科学の諸問題』

今回も書評ノートをアップする。
いらない紙を捨てるためである。
その本は『数理科学の諸問題』(1971)です。

数理科学の諸問題 (1971年) (数学講座〈17〉)

数理科学の諸問題 (1971年) (数学講座〈17〉)

これはその分野の著名人が数学の哲学の論文がまとめられている。
例えば、数学の歴史や哲学の分野では村田全先生である。数学基礎論では赤摂也先生などである。
さらに、流体力学では今井功(いさお)先生である。経済学では二階堂副包(ふくかね)先生である。数理生物学では南雲道夫先生である。他にもさまざまな分野の一流の学者が論文を書いている。

そのまえがきは以下である。
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このまえがきだけでも、かなり刺激的であった。


今井先生の論文は部分的にしか持っていなかった。
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数学の自然科学への適応可能性について考える際に、かなり有益な本である。
再び読み直さなければならない本の1つである。そのときはちゃんと書評する。




僕から以上

書評ノート: 『自由貿易という幻想』

今回はかつて本を読んで、まとめたノートをそのままアップする。
そのタイトルは『自由貿易という幻想』である。

自由貿易という幻想 〔リストとケインズから「保護貿易」を再考する〕

自由貿易という幻想 〔リストとケインズから「保護貿易」を再考する〕

これはいくつかの著者の論文を一冊にまとめたものである。
その中に西部邁のエッセイがある。そのノートである。
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みていて分かるようにたくさんのカタカナワードが出てくる。
さらに衒学的に見せるために哲学者のワードを惜しげも無く書いてある。
正直、この気持ち悪い文章を読んで「西部邁ってこんなやつなんだ....なんでちやほやされているの?」と思った。

もっとも、このような文章になったのは後年だそうだ。『経済倫理学序説』を読んだときはそうでもなかった。
さらにどこかのエッセイで「昔は普通に書いてあったけれども、アメリカに行って書きかたが変わった」と書いてあった気がする。

気分が乗ったら西部の他の著書も読んでみる。



僕から以上

北大入試のためのガイド: 札幌駅・ホテル・試験会場・会場までの行き方

どうも僕です。と言ってもわからないか。
今回は北大入試を控えている受験生に北大のことについて書きたいと思います。すなわち、当日の試験会場がどこなのかということや北大までの行き方やオススメのホテルなどを紹介します。何かの参考になれば嬉しいです。たぶん、来年の受験生向けかな....今年の受験生にはネットにアップするのが遅かったかな。
(現在のところ上からの地図がありませんが、いつか入れます)。

  • 主戦場(試験会場)
  • 持ち物: 靴はしっかりと準備して
  • 道外から札幌への行き方: 基本飛行機
  • 新千歳空港からJR札幌駅: 基本JR
  • 札幌駅周辺から試験会場までの行き方
    • JR札幌駅から試験会場までの行き方
    • 北12条駅から試験会場までの行き方
    • 北18条駅から試験会場までの行き方
  • 試験会場の中
  • ホテル一覧
  • 最後に: 北大って良いの?
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