疑念は探究の動機であり、探究の唯一の目的は信念の確定である。

数学・論理学・哲学・語学のことを書きたいと思います。どんなことでも何かコメントいただけるとうれしいです。特に、勉学のことで間違いなどあったらご指摘いただけると幸いです。 よろしくお願いします。くりぃむのラジオを聴くこととパワポケ2と日向坂46が人生の唯一の楽しみです。

読書メモ: レヴィ=ストロース『月の裏側 日本文化への視角』

基本情報 『月の裏側 日本文化への視角』 クロード・レヴィ=ストロース 川田順造 訳 中央公論新社 第6版 購入日: 2023/12/27 了読日: 2024/01/03 月の裏側 (日本文化への視角)作者:クロード・レヴィ=ストロース中央公論新社Amazon 気になったこと 序文 画家…

書評: ポパー『果てしなき探求 知的自伝』

概要 20世紀の科学哲学者であるカール・ポパー(1902年 - 1994年)の自伝。知的自伝と称しているので、ポパー自身の思想的発展がメインーさらに社会哲学・社会哲学よりも本来の科学哲学の思想的発展ーとなっていて、プライベートなことはあまりない。 果てしな…

書評: ダニエル・C・デネット『ダーウィンの危険な思想 生命の意味と進化』

一言 何かすごいことが書かれているかのように醸し出しているが、あまりにも冗長すぎて挫折した退屈でつまらない本 ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化作者:ダニエル・C. デネット青土社Amazon 概要 まだない。 感想 最初の3章ぐらいまではまだおもし…

書評: 岩田温著『政治学者、ユーチューバーになる』

著者がユーチューバーになった理由。その存在意義。その可能性を語る。 概要 まず本書『政治学者、ユーチューバーになる』の内容をまとめる。次に先月おこなわれた出版記念講演会に評者は参加したので、それを記載する。最後に本書の内容について批評する。…

書評: エイミー・C・エドモンドソン著『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』

一言書評 心理的安全性という概念の提唱者自身による心理的安全性についての概説書。恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす作者:エイミー・C・エドモンドソン,村瀬俊朗英治出版AmazonKindle版を読了(そのため引用はページ…

書評ノート: バターフィールド『近代科学の誕生』

今回も書評ノートをただアップする。 今回はバターフィールドの『近代科学の誕生』である。近代科学の誕生 上 (講談社学術文庫 288)作者: ハーバート・バターフィールド,渡辺正雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1978/11メディア: 文庫 クリック: 9回この商…

書評ノート: 『数理科学の諸問題』

今回も書評ノートをアップする。 いらない紙を捨てるためである。 その本は『数理科学の諸問題』(1971)です。数理科学の諸問題 (1971年) (数学講座〈17〉)作者: 赤摂也,茂木勇,村田全出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1971メディア: ?この商品を含むブログ…

書評ノート: 『自由貿易という幻想』

今回はかつて本を読んで、まとめたノートをそのままアップする。 そのタイトルは『自由貿易という幻想』である。自由貿易という幻想 〔リストとケインズから「保護貿易」を再考する〕作者: エマニュエル・トッド,松川周二,中野剛志,フリードリッヒ・リスト,…

書評: 朝永振一郎著『物理学とは何だろうか』

今回は書評です。それは朝永振一郎先生の『物理学とは何だろうか』(上)(下)です。物理学とは何だろうか〈上〉 (岩波新書)作者: 朝永振一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1979/05/21メディア: 新書購入: 4人 クリック: 81回この商品を含むブログ (46件) …

変分法のすべて --- 大いなる道のりへの方針

私は変分法(Variational Calculus/ Calculus of Variation)を勉強していました。というか、今も勉強しています。私は変分法が大好きです。いつまでやっても飽きないです。ゲルファント・フォーミンの『変分法』が私の人生を変えた本の一つです。 いつか変分…

読書感想#10: 水野和夫著『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』

今回は水野和夫の本を書評します。 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 (集英社新書) 作者: 水野和夫 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 書評は適当にする。とりあえずアップする。 水野の著作は…

読書感想#9: 萱野稔人著『死刑 その哲学的考察』

今日は萱野先生の新書を書評します。 死刑 その哲学的考察 (ちくま新書) 作者: 萱野稔人 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/10/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 以下にはほとんどなにも書かれていない。 実質、サボり記事。連続…

読書感想#2: 齋藤孝著『数学力は国語力』『地アタマを鍛える知的勉強法』 No.2

齋藤孝の著書の書評。 今回は『地アタマを鍛える知的勉強法』です。引用ページはiBookの電子書籍であるのでご了承ください。まぁ、アイディア集としては参考になる方もいるかもしれませんね。 前回の記事はこちら。 本書の感想 批判 各章のまとめ 「序章 勉…

読書感想#2: 齋藤孝著『数学力は国語力』『地アタマを鍛える知的勉強法』No.1

こんにちは。 今回は書評第2弾ということで、コメンテーターでおなじみの齋藤孝先生の本を書こうと思います。 最初は『数学力は国語力』の書評を書きます。No.1 電子書籍 iBook 数学力は国語力 (集英社文庫) 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2…

読書感想#13: 中島岳志著『「リベラル保守」宣言』『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について No.2 『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について 

とりあえずアップ 中島批判がめっちゃ多くなるので。何個にもわけて議論する。 読書感想#13: 中島岳志著『「リベラル保守」宣言』『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について No.1 中島岳志の思想批判 第三章 橋…

読書感想#13: 中島岳志著『「リベラル保守」宣言』『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について No.4 『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について 

今回は中島岳志の記事に対する書評の続きである。 読書感想#13: 中島岳志著『「リベラル保守」宣言』『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について No.1 読書感想#13: 中島岳志著『「リベラル保守」宣言』『じゃあ…

読書感想#13: 中島岳志著『「リベラル保守」宣言』『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある中島の記事について No.1 『「リベラル保守」宣言』

今日は中島岳志先生の『「リベラル保守」宣言』と『じゃあ、北大の先生に聞いてみよう--カフェで語る日本の未来』にある先生の記事を書評します。そのあとに、先生の思想を批判してみたいと思います。内容がとても多いので1回で紹介することはせず、全部で4…

読書感想#11: 中野剛志著『経済と国民 フリードリヒ・リストに学ぶ』

今回は中野剛志さんの『経済と国民』を書評します。 中野剛志『経済と国民 フリードリヒ・リストに学ぶ』朝日新書 634, 2017, 朝日新聞出版, 電子書籍 経済と国民 フリードリヒ・リストに学ぶ (朝日新書) 作者: 中野剛志 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売…

読書感想#12: 森神逍遥著『人生は残酷である 実存主義(エリート)の終焉と自然哲学の憧憬』

こんにちは。 今回は森神逍遥の『人生は残酷である』を書評します。 引用ページはすべてiBookである。 人生は残酷である-実存主義(エリート)の終焉と自然哲学への憧憬 作者: 森神逍遥... 出版社/メーカー: 桜の花出版 発売日: 2017/04/11 メディア: 単行本 …

読書感想#8 エドワード・ルトワック著、奥山真司訳『戦争にチャンスを与えよ』

今回は書評です。 戦略家として世界的に有名なエドワード・ルトワックさんの『戦争にチャンスを与えよ』です。 戦争にチャンスを与えよ (文春新書) 作者: エドワードルトワック,Edward N. Luttwak,奥山真司 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/04/20 メ…

読書感想#3: 深沢真太郎著『数学的コミュニケーション入門 「なるほど」と言わせる数字・論理・話し方』『「伝わらない」がなくなる数学的に考える力をつける本』

こんにちは。どうも僕です。 今回はビジネス数学のエキスパートである深沢真太郎さんの『数学的コミュニケーション入門 「なるほど」と言わせる数字・論理・話し方』と『「伝わらない」がなくなる数学的に考える力をつける本』について書評したいと思います…

自分の専門外の著者をまとめる。

私の関心ごと(専門)は数学と物理学と哲学と論理学です。哲学といっても数学の哲学や科学哲学がメインであって、それ以外の政治哲学や社会哲学や道徳哲学はそれほど関心がありませんので、私の専門外とします。今日はそのような自分の専門外の著者を「これか…

読書感想#6: 齋藤孝著『雑談力が上がる話し方--30秒でうちとける会話のルール』百田尚樹著『図解 雑談力』

雑斬についての本を前に読みました。それは齋藤先生の本と百田さんの本です。 雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2010/04/09 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 64回 この商品…

読書感想#5: 百田尚樹著『大放言』

こんにちは。今回は書評で知り合いから借りた百田尚樹さんの『大放言』を書きたいと思います。 百田尚樹著 『大放言』新潮新書 新潮社633 大放言 (新潮新書) 作者: 百田尚樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/08/12 メディア: 新書 この商品を含むブロ…

読書感想#4: 岸見一郎・古賀史健共著 『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』

こんにちは。今回は書評で、巷で話題のアドラー心理学についていまさらながらですが、書いてみたいと思います。 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 作者: 岸見一郎,古賀史健 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2013/12/13 メディア: …

圏論(Category Theory)についての覚書: 圏論の基礎を整理する(1): はじめに

どうもこんにちは。今回は圏論(Category Theory)のことをまとめていきたいと思います。圏論を使いさまざまなことを研究するためにそれの基本を手っ取り早く学びたいかたは多いかと思います。そこで圏論の基本的な概念や定理は何なのかという見取り図を書きた…

読書感想#1: 萱野稔人著『国家とはなにか』『新・現代思想講義 ナショナリズムは悪か』

こんにちは。どうも僕です。 今回は初めて本の感想を書きたいと思います。うまくいくかどうかわかりませんが、頑張ってみます。あと、長文です。 初回の本はコメンテーターでも有名な萱野稔人先生の処女作『国家とはなにか』とその姉妹編とも言うべき『新・…