サボり記事第八弾
予約投稿第七弾 予約2/5, 23:59
今日はロシア語の代名詞(英語で言えば、I, my, me, mineやyou, your, you, yoursなど)をまとめます。
以下の表はロシア語の代名詞の一覧表です。
|
私は |
君は |
彼は(男性) |
彼女は(女性) |
それは(中性) |
主格 |
я |
ты |
он |
она |
оно |
生格 |
меня |
тебя |
его |
её |
его |
与格 |
мне |
тебе |
ему |
ей |
ему |
対格 |
меня |
тебя |
его |
её |
его |
造格 |
мной |
тобой |
им |
ей |
им |
前置格 |
мне |
тебе |
нем |
ней |
нем |
|
|
|
|
|
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私たちは |
あなたは/あなたたちは |
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彼らは |
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主格 |
мы |
вы |
|
они |
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生格 |
нас |
вас |
|
их |
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与格 |
нам |
вам |
|
им |
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対格 |
нас |
вас |
|
их |
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造格 |
нами |
вами |
|
ими |
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前置格 |
нас |
вас |
|
них |
太文字で赤いところはアクセント。ないところは自明なところにアクセントがある。
格の名称について
格について簡単に言うと、
- 主格は「〜は」
- 生格は「〜の」
- 与格は「〜に」
- 対格は「〜を」
- 造格は「〜によって」
- 前置格は「〜で」
です。
生格は昔は属格とも呼ばれていました。今もたまにあるかもしれません。
それぞれの言葉をロシア語で言うと次のようになります。
格をロシア語で言うとподежです。
主格をロシア語で言うとименительный подежです。
生格をロシア語で言うとродительный подежです。
与格をロシア語で言うとдательный подежです。
対格をロシア語で言うとвинительный подежです。
造格をロシア語で言うとтворительный подежです。
前置格をロシア語で言うとпредложный подежです。
それぞれの単語の意味を考えてみましょう。
まず、именительныйはимя(名前)からの派生です。主格は名前に来るものだからです。
次に、родительныйはродить(生まれる)からです。よりわかりやすい例ならばродители(両親)です。生格とは「生まれる格」です。
次に、дательныйはдатьつまり与えるからの派生です。与格は「与える格」です。
対格については不明です。調べた限りではよくわかりませんでした。今度ロシア人に聞いてみます。
次にтворительныйはтворить(造る)からです。造格は「造る格」です。
最後にпредложныйは少し複雑です。предложить(提案する)はпред(前に)とложить(横たえる, cf. лежать)の合成語です。要は英語で言えば、propositionやproposeと同じです(proは前という意味でpositionやposeは置くという意味)。предложныйはこれから派生されたと思われます。さらにここからпредложение(提案・文・命題)やпредлог(言い訳・前置詞)などが派生されたと思います。要は前置格は「前に置く」ということです。
格の使用の注意
各々の格の使用方法について注意を書きたいと思います。ただ、今思いついたことを書くので、何か重要なことを書き忘れているかもしれません。そのときは追記や別の記事を書きたいと思います。
主格
特になし。
生格
彼(его)や彼女(её)を使うときはего, еёとそのままではなくнего, неёとнをつけて言う。его, её, него, неёはそれぞれ「イェヴォー」「イェヨー」「ニェヴォー」「ニェヨー」と発音する。
例
У него ручка.
(彼はペンを持っている。)
У неё парень.
(彼女には彼氏がいる。)
与格
特に問題はない。
対格
代名詞に関しては特に問題はないと思う。形容詞や名詞のときはゴミみたいな決まりがあるけど。
造格
with に相当するものがсである。「私ともに(with me)」というときは、с мнойではなく со мнойとなる。
例
Пойдешь со мной в кино?
(私と一緒に映画でも行かない?)
前置格
aboutに相当するものとしてоがある。「私について(about me)」というときは、о мнеではなく об мнеである。
例
Я расскажу вам об мне.
(私はあなたに私のことについて話します。)
終わりに
大体こんな感じです。これらの代名詞の覚え方はありません。複雑ですので、忘れました。何度覚えようとしても覚えられるものではありません。とりあえず、「私」と「君」だけを覚えられれば、それで十分です。
もし誰か(ロシア語の先生やロシア人)が「全部覚えろ」や「覚えられないなんてダメだ」などのキツイこと言ったら、「ザトゥクニーシ! チェビャー・ウビユー!!」と吐き捨てればいいのです*1。
僕から以上
*1:黙れ、殺すぞ!!