疑念は探究の動機であり、探究の唯一の目的は信念の確定である。

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わずかながらの学生の頃の思い出----嫌なことはいつでも覚えているものだ。

学生時代のことはほとんど覚えていない。何を勉強したのか全然覚えていない。よく学校で歴史の勉強をしていたときに、先生が自虐史観を押し付けた云々の話を聞くけれども、私にとってはそもそも歴史の内容を覚えていないから、自虐史観云々をそもそも判断することができないのである。普通の歴史を教えられたかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない。いずれにせよ、学校時代に教えられたことはさっぱり覚えていないのである。

 

全然覚えていない学生時代の思い出の中で、ほとんど唯一覚えていることは、化学の授業でのことである。

 

化学の先生は変わった人であり、頑固な人であった。端的に、偏屈な奴であった。その人は授業のとき、Ostwaldという化学者を教えた。そいつは(先生とは呼ばない。尊敬していないから)、Ostwaldを「オストバルド」と教えた。私はその当時、すでにドイツ語を勉強していたから、「オストバルド」ではなく、正しくは「オストバルト」であると思った。ドイツ語は最後の子音は濁音にならないからである。例えば、Freudは「フロイド」とは言わず、「フロイト」と言うようにである。実際、調べてもOstwaldは「オストバルト」であった。もっと正確には「オストヴァルト」である。だから、私はそいつが教えた名前を覚えずに、自分なりの名前を覚えた。

 

不運にも定期テストに答えがOstwaldであるような問題が出た。私は最初、どちらの名前を書こうかと思った。正しくはないが、奴が教えた「オストバルド」と書くべきか、それとも正しい名前である「オストヴァルト」と書くべきか。結局、自分の方が正しいからと「オストヴァルト」と答案に書いた。

 

答案が返却された。そのとき、「オストヴァルト」と書いた場所はペケがついていた。そいつにどうしてここが間違いなのかと聞いたら案の定「オストバルドと書いていないからだ」だと。反論しようかどうか思ったけれども、めんどくさかったからやめた。「偏屈な奴だ。どうせ、高校生にしか威張れない小さな奴だから。何言っても、自分が絶対だからな、あのクソは」----当時から今までそう思っている。あいつは、ドイツ語すら知らないのか。くそやな。

 

所詮、そのぐらいのなんともない話である。

だから、もし今、高校生に戻ることができるならば、オストヴァルトの箇所は「Ostwald」と書けばいいだろうし、メンデレーエフの箇所が出たら「Менделеев」と回答に書けば、文句は言われないだろう。そして、そいつにこう言えばいいだろう。

「先生。メンデレーエフというのは、正しい表記ではありません。正しく表記するならば「ミンデェリエェーフ」です。先生はロシア語わからないのでしょうが、それが正しい発音です。にもかかわらず、どうしてメンデレーエフと表記されるのでしょうか? 私はどちらで表記するべきかわかりませんでしたので、キリル文字で書きました。これ以上、正しい表記があるのでしょうか? ラテン語表記も数通りあるので、それも正しくはないでしょう。どうして、キリル文字で正しく書いているのに、バツにされるのでしょうか? もしかして、先生が読めないから判断できないということでしょうか?」

 

 

僕から以上