今回はロシアで髪を切るときの最低限の表現をまとめます。
ロシアに長期に滞在していると、髪が長くなります。自分で切ればいいのですが、そうすることができない場合、現地の床屋に行って髪を切らなくてはなりません。
そのための最低限の表現を紹介します。すなわち、
- 美容院がどこにあるか教えてください。
- 髪切りたいです。予約はありませんが大丈夫ですか。
をまず紹介します。
オプションは適宜、書き足したいと思います。
美容院がどこにあるか教えてください。
まず美容院や床屋がどこにあるか知らなくてはなりません。自力で探すこともできるかもしれませんが、現地の人に聞かなければならないかもしれません。そのときに「美容院はどこですか?」と聞かなければなりません。そのときは次のように言いましょう。
Скажи́те пожа́луйста где парикма́херская.
(スカジーチェ・パジャールスタ・グヂェ・パリクマーヘルスカヤ?)
Please tell (me) where beauty salon is.
美容院がどこにあるか教えてください。
美容院は"парикма́херская"です。女性形の形容詞の形ですが、これが名詞です。столо́вая(食堂)と同様です。
美容院は他にсало́н(サロン)とも言います。したがって、
Скажи́те пожа́луйста где сало́н.
でも構いません。しかし、サロンは美容院よりも広い意味(ネイルサロンなど)がありますので、парикма́херскаяのほうが確実かと思います。まず、こちらのほうで言って、ダメだったら髪の毛を自分で指しながら「サローン」と言えばいいかと思います。
他にもオプションとして、もし「近い床屋の場所を教えてください」と聞きたいのならば、
(1) Скажи́те пожа́луйста где ближа́йшая парикма́херская.
(2) Скажи́те пожа́луйста где ближа́йший сало́н.
と言ってください。ближа́йший(ブリジャーイシィ)は「最も近い」という意味です。
ただ、めんどくさいのでこれはわからなくても構いません。
ちなみにпожа́луйстаは英語のpleaseなのであってもなくてもどちらでも構いません。より丁寧な表現を言うためにつけているだけです。
それでもし床屋の場所を教えてくれたら「住所教えてください。ここに書いてください。」と紙とペンを差し出して言ってください。
(1) Напиши́те пожа́луйста её а́дрес сюда́.
(ナピシーチェ・パジャールスタ・イェヨー・アードレス・スュダー)
Please write down the address here.
ここに住所を書いてください。
(2) Напиши́те пожа́луйста его́ а́дрес сюда́.
(ナピシーチェ・パジャールスタ・イェヴォー・アードレス・スュダー)
ここに住所を書いてください。
ここでもし、парикма́херскаяと言ったのならば、(1)を言ってください。対して、сало́нと言ったのならば、(2)を言ってください。
парикма́херскаяは女性名詞なので「彼女の」という意味のеёがそれに対応して、対して、сало́нは男性名詞なので、「彼の」という意味のего́がそれに対応します。それでも文脈からа́дресだけでも通じるかもしれません。この辺は気にしなくてもいいです。伝われば。
髪切りたいです。予約していませんが大丈夫ですか。
場所がわかったら、その場所に行き、中に入りましょう。店員はやる気がありませんし愛想は全くありませんが、元気な声で「ズドラーストヴィーチェ(Здра́вствуйте)」と言いましょう。そして、店員に「髪切りたいです。予約していませんができますか?」と言いましょう。それは次のように言います。
Я хочу́ подстри́чься. Мо́жно без за́писи?
(ヤー・ハチュー・パツトリーチシャ。モ⤴︎ジュナ・ベス・ザーピシ?)
I want to have my hair cut. I don't have a reservation. Is it OK?
髪切りたいです。予約していませんができますか?
подстри́чьсяは「髪を切る」という意味です。за́письは「予約」という意味です(ただし、ホテル・チケット・レストランの予約は別の単語です)。без за́писиで「予約なし」です。Я без за́писи. Мо́жно?でもいいと思います。
もしも、予約なしでもOKならば相手は「Да(ダー)」「Мо́жно(モージュナ)」「Хорошо́(ハラショー)」と言うと思います。
見た目にこだわらないのならば適当に「短くカットしてください」と言いましょう。それは次のように言います。
Коро́ткую стри́жку пожа́луйста.
(カロートクユ・ストリーシュク・パジャールスタ)
Cut hair short, please.
髪を短くしてください
Коро́ткая стри́жкаで「短いカット」という意味です。これでもいいですが、単純に Коро́тко(短く)と言っても伝わるかと思います。
他にも写真を見せて「Это, Это(エータ・エータ)」(これ、これ)と指差しして言ってもいいかもしれません。生きるための最低限のことなら、おしゃれは不要です。まずは生存が第一です。おしゃれはオプションです。
日本ではカットはシャンプー込みが普通ですが、ロシアではカットと言えば、カットだけが多いと思います。私もカットをしてもらったときはカットしかしてくれませんでした。
カット + シャンプーをしてほしいときの表現もありますが、それはオプションなのであとで記載します。
「予約なしでも大丈夫ですか」と聞いて、もしもダメだったら、「Нет(ニェット)」や「Нельзя́(ニリズィヤー)」などと相手は言うと思います。そのときは「予約したいです」と言いましょう。それでなんとか予約を取って別の日に髪を切ってもらいましょう。「予約したいです」は次のように言います。
Я хочу́ записа́ться.
(ヤー・ハチュー・ザピサーツァ)
I would like to make a reservation.
私は予約したいです。
записа́тьсяは「予約する」という動詞です。
まとめ
これで散髪のための最低限の表現をまとめおわりました。他にもいろいろありますが、それはオプションです。いつか補足します。
発音とか恥なんか関係ありません。なんとかこの困難を乗り越えてください。
(1) 「美容院がどこにあるか教えてください」
Скажи́те пожа́луйста где ближа́йшая парикма́херская.(2) 「私は髪を切りたいのですが、予約なしでも大丈夫ですか?」
Я хочу́ подстри́чься. Мо́жно без за́писи?(3) 「髪を短く切ってください」
Коро́ткую стри́жку пожа́луйста.
僕から以上