疑念は探究の動機であり、探究の唯一の目的は信念の確定である。

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サンクトペテルブルクの気候について: ちゃんとしたデータはないけど主観的に見て。

こんにちは。どうも僕です。

これから1週間ぐらい忙しくなるので、ほぼサボり記事を書き連ねます。来週の月曜日までにリー群とリー代数(リー環)についてのレポートを書き、今週の金曜日にセミナーがあるため準備をしなければなりません。はてなブログには予約投稿ができるのでそれで日時を指定して、これから約1週間記事をアップしたいと思います(時刻は23:59に設定します)。

サボり記事第一弾は私の留学先であるサンクトペテルブルクの気候についてです。データで示すことはなく私が感じたことを書きたいと思います。

これは予約投稿ではありませんが、タグには予約投稿があります。

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これが有名なエルミタージュ美術館です。ロシア語表記はЭрмитажです。

 

 サンクトペテルブルクの位置と名称について

サンクトペテルブルクはロシアの大都市です。ロシアの首都はモスクワですが、第二の都市がサンクトペテルブルクです。位置はだいたい北緯60度です。北海道の最北端である稚内の北緯が45度でモスクワの北緯が55度ですので、サンクトペテルブルクはだいぶ北のほうにあります。

 

市内にはネヴァ川という大きな川があり、それはフィンランド湾へと続いています(フィンランド湾をさらに西に進むとバルト海へとつながります)。写真のエルミタージュ美術館はネヴァ川沿いにあります。

 

サンクトペテルブルクはロシア語表記ですとСанкт-Петербургです。英語表記だとSaint.Petersburgまたは普通St. Petersburgとなります。英語で発音するときは「セイント・ピーターズバーグ」と言われます。

 

サンクトペテルブルクは正式名称ですが基本的には「サンクト」は省略されてペテルブルク(Петербург)と言われます。それで十分です。さらにロシア人はピチェル(Питер)と言います。ロシア人と会話するならばピチェルで普通に通じます。 

 

サンクトペテルブルクソ連のときはレニングラート(Ленинград)と言われていました。ですので、40歳以上の日本人に「サンクトペテルブルクに留学しました」と言うと、だいたい「サンクトペテルブルクってどこだっけ......あぁ、レニングラートね」という反応をされます。ですので、特に年配の人に言うときは旧名のレニングラートも言ったほうがいいかもしれません。ただ、一つ補足すると、市の名前はサンクトペテルブルクですが、州の名前は依然としてレニングラート(州)です。

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ペテルブルク市内で一番大きい通りであるネフスキー大通り(Невский проспект)にあるカザン聖堂(Казанский собор)。

発音は順に「ニェフスキー・プロスペクト」「カザンスキー・サボール」。

 

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カザン聖堂の反対側にある血の上の救世主教会(Спас на Крови)。

発音は「スパース・ナ・クラヴィー」。もしかしたら「スパース」だけで通じるかもしれない。「スパース・グヂェ?」で通じるかもしれない。グヂェ(Где)は「どこ」という意味。

 

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撮影は2月。これからわかるように2月にもかかわらず雪は積もっていない。

 

 

サンクトペテルブルクの天候について

気温

ペテルブルクは北の位置にあるので、とても寒いと思われるかもしれません。しかしそれは正しくありません。私は現在札幌に住んでいますが、札幌と比較したらペテルブルクのほうが暖かいです。これは意外に思われるかもしれません。しかしペテルブルクは海沿いにありフィンランド湾(バルト海)からの風が吹き込んでくるため北のほうにあるにも関わらず暖かいのです。もっとも、私がペテルブルクに住んでいたとき2、3回氷点下15度を下回る日がありました。札幌では-15℃を下回る日はほぼあり得ないので、その寒さは人生初でした。しかし基本的には冬でも±0℃ぐらいの寒さです。下がっても-5℃ぐらいの寒さでした。

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-17℃。冷凍庫並みの寒さをこの日は1時間以上歩いていた。もともと勉強するためにカフェに行った。その帰り路面電車を待っていたけれども寒すぎて待つよりも歩いたほうがいいと結論付けて歩き続けた。結果、風邪をひいてしまった。 

 

暖房はリビングなどの一部にしかないという感じではありません。リビングから脱衣所や廊下まで満遍なく温められています。容易に窓から冷気が入って来ますが、その分思いっきり暖房を使うことによって部屋は温めてられています。

ですので、基本的に部屋の中は快適なのですが、暖房が停止してしまうと、外からの冷気がガンガン入って来てあっという間に外と同じ気温になってしまいますので、その辺は注意してください。

 

冬はそれほど寒くありませんが、夏になっても寒いです。6月で5℃というときもありました。9月にも関わらずマフラーを巻いて歩いている人がいました。札幌では少し考えられません。つまりペテルブルクは寒暖が激しいというよりも一年を通して一定に寒いということです。

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これは2017/06/05(Mon)のときの天気。快晴にも関わらず5℃。

 

もしも旅行などでペテルブルクに行くならば、防寒はしっかりしたほうがいいと思います。特に夏に行くときはマフラーや長袖やジャンバーなどを持って行くことをお勧めします。

 

 天気

ペテルブルクの天気はほとんど曇りか雨です。晴れの日は1週間に1回あればいいほうです。基本的にどんよりとしています。冬になっても曇りや雨が多く、雪はあまり降りません。降ってもすぐに溶けてしまうので、札幌のように積もることはありません。路面が凍ることはありますがそれほど気にする必要はないと思います。

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ペテルブルクのお土産のバック。ここには「ペテルブルクは雨」と書かれている。「長崎は今日も雨だった」的な?

 

湿度 

ペテルブルクから札幌に帰って来た今、初めて思うことがあります。それはペテルブルクはそれほど乾燥していないということです。札幌の冬はもちろん乾燥しています。特に部屋の中は乾燥しています。そのためかゆくなりがちです。私は現在かゆみに困っています。ところが、振り返ってみるとペテルブルクにいたときは、かゆさで困ったことはありませんでした。もちろん部屋には暖房がちゃんとついていますので乾燥しやすい環境だったはずですけれども、そうはなりませんでした。これはもしかしたらペテルブルクは冬でも雨が降るので常に湿度が高いからなのかもしれません。

 

日照時間

冬になると日照時間が短くなります。私は札幌にいたとき日照時間が短いことによる鬱のようなものを発症していました。ペテルブルクは北のほうにあるのでさらに日照時間が短くなるために辛いだろうなと思っていました。ですが、意外にも日照時間の短さはきつくありませんでした。下手したら札幌の方がきつかったかもしれません。その理由は主に二つあると思います。

一つはそもそもいつも曇りか雨なので常に暗いということです。私の鬱は空が早く暗くなることが問題ではなく空の変化が問題だったため、もともと暗ければそれほど問題ではないということです。

もう一つはペテルブルクには赤橙色の街灯がいたるところにあるということです。赤橙色の街灯とはトンネルに入ったときに見えるあの光です。これにより早く暗くなっても明かりがあるので気持ちを楽にすることができたのだと思います。

 

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たくさんの街灯。冬になるとほとんど一日中光っている。これらがあることによりそれほど暗い気持ちにはならなかった。

 

夏は逆に白夜です。それによって体の感覚が狂ったことは特にありませんでした。しっかりしたカーテンであれば問題ないと思います。

 

終わりに: 寒さよりもきついのはホコリ

いかがでしたでしょうか。

ペテルブルクの気候はだいたい私見ではこのような感じでした。冬は寒いですが思っているよりかは寒くありませんし、部屋の中は暖かいです。しかもそれほど雪は降りませんので転ぶ心配もありません。札幌と同じくらいか下手したらペテルブルクのほうが暖かいかもしれません。さらにそれほど乾燥していません。ですが、一年中涼しく晴れの日はほとんどありません。

 

個人的には寒さよりもホコリや排気ガスやタバコの煙のほうが辛かったです。そのようなことは写真ではわからず現地に行って初めて体感することができます。私の鼻と目はそれらにやられました。そのとき日本は圧倒的に空気が綺麗なんだなと思い知らされました(少なくともペテルブルクは圧倒的に空気が汚いということを思い知らされた)。

 

もし興味があったら一度行って見てはいかかでしょうか? 

 

 

僕から以上